大天井~常念岳縦走

 8/24(月) 今日は朝5時にゆっくりと起きて

  朝食を食べて、外が明るくなったので、テントから外を見れば日の出。

 昨日昼過ぎに着いたら、テント泊をしている人が1組しかなく好きな所に

 テントが張れるので、一番景色の良い角地にテントを張ったので

 テントの中から身を出せば直ぐに写真が撮れる。
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 食事後、テントを収納して大天荘を出発したのが5:30。

 もっと早く出れば上高地まで降りられる気もしたが、かえってゆっくり

 出発すれば、上高地へ降りるのを諦めて一ノ沢へ降りる事になると思ったからと

 昨日の後半の状態は寝不足だったと思ったのでしっかり寝て最後の一日は

 悔いの無い様にしたかったので早出をしなかったのだ。


 ゆっくり寝たからか非常に体が軽く、快調なスタート。

 途中で雷鳥が登山道を横切ったので急いで撮影。
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 雷鳥を見るのは立山に登った時以来。

 その直ぐ後に可愛い雷鳥の子供が2羽登山道を横切る。

 逃げてしまうと思ったら登山道を塞ぐ形で中々どかない。

 『ほら邪魔だぞ』と声をかけて追い払うようにして漸く通過。

 その間親鳥はじっと見ているだけ。子供の雷鳥には警戒心はまるで無い。
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 そこを通過したら、今度は猿を3頭発見。
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 上高地では見た事が有ったがこんな標高の高い所に居るのに驚く。

 そこを通過して間もなく東天井岳。道標が有り、快調に進んでいるのを実感。
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 左から巻いていくように進むと今度は登り。横通岳だ。
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 睡眠時間たっぷり取ったので登りも全然気にならない。

 頂上を過ぎると遠くに常念小屋が見えてきた。まだ1時間半位しかたっていない。

 小屋が見えてから細い急坂を下っていると、2組の登山者が登ってくる。

 避けながらさらに降りていくと突然広い河原の様な所へ出た。其処に常念小屋が

 有る。時間を見れば7:30前。1時間54分で着いてしまった。

 (コースタイムでは3時間)
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 あまりに早く着いてしまったので、一ノ沢に降りずに常念を登り、

  もし上高地まで降りられなかったらもう一日蝶ヶ岳に泊まっても良いと

  思い、先に進む事にする。常念岳は目の前に有る急坂を登るので

  常念小屋で水を1L買って補給。CCDドリンクは昨夜作って持って着たが

  どうせ降りるつもりで水は補給しなかったからだ。

 タバコとイオンのライトミールブロック(カロリーメイトと同じ?)を食べ

  いよいよ登り始める。先程先行して行った若者3人が途中で休憩しているのを

  横目で見ながらどんどん登る。今日は昨日の後半のバテたのが嘘の様に

  登れる。ついに頂上かと思ったらまだ先に登りが見える。

  その直ぐ後に三股への分岐。
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  まだ先が有ったのは予想外だったが(常念小屋からは頂上は見えない事に気が付く)

  休まずに頂上を目指す。それ程今日は快調!

 ついに頂上に到達。
 常念岳では人が大勢いたので、円形の案内盤と祠を撮って先に進む。
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 下りも急坂だが、蝶ヶ岳からの縦走登山者に5組程会う。蝶ヶ岳から来る人も

 結構いる事に気が付く。多分大天井まで行くのだろう。

 その後は快適な景色を見ながら(向かいに西岳、其の奥に穂高槍ヶ岳

  昨日歩いた道がはっきりと見える)快調にすすむと途中から樹林帯の中へ

  入り込む。てっきり森林限界の縦走路を行くと思っていたので何故か不思議な

  感じながら、細い道を更に進む。アップダウンが結構有るが今日は足がしっかり

  出るので昨日の様に休む事無く進む。樹林帯の途中のピークでズボンを代える為

  (昨日と今朝は長ズボンで出発したが樹林帯なので半ズボンの方が歩き易いので)
  
  休憩をしたがさらに先を急ぐ。途中で中年女性2名を追い越して行く。

  上り坂ではさらに着替えをしていた時に先に行った男性も追い越して

  どんどん進む。なぜなら12時までに横尾分岐まで辿り着ければ

  上高地に予定通り降りられるから急いだのだ。


 途中には花畑もあったりしたので飽きなかったが時間の制限が有るので

  のんびり出来無かったが程なく蝶槍に到着。時間は12:05!
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  12時は過ぎてしまったが、横尾分岐までは残り20分位なので

  上高地に降りられそう。(12時半がリミットと思っていた)
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 横尾分岐12:17分なので十分降りられる。ここからは2時間掛からず

 先日蝶ヶ岳登った時に経験済み(1時間半でその時は降りた)。半ズボンに

 着替えたのはこの急坂を飛ぶ様に降りる為だ。下り始めて靴が緩く親指に

 豆が出来て痛いので靴を締め直してどんどん下る。集団で登ってくる人や

 独りで登る人に何度か会うが(この急登りを年寄りが登ってくるのには驚く)

 下りは誰もいない。自分のペースで下れるので快調に下れば既に槍見台を通過。

 途中、1回タバコと先程のライトミールブロックを食べて休憩。その後は、飴舐めながら

 下れば、槍ヶ岳の道にぶつかる。
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 横尾山荘前には何人かの登山者が居るがこれから登る人はいない様だ。
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 横尾山荘で一度食べたかったラーメンを食べる事にする(遅い昼飯)

 中に入ったらラーメン700円。この場所で700円は安い。

 しかも食事の人は冷たい水が飲み放題。大きなコップ(300ml以上)で4杯も

 飲んでラーメン出来るのを待つ。直ぐに出来て取りに行くとちゃんとしたラーメン。

 味も美味しい。食べているとラーメンとカレーの看板を外している。外に出していた

 ラーメンの幟もしまっていた。どうやら食事は2時で終了の様だ。急坂を急いで

 降りたので間に合ったが、コースタイム通り2時間掛けていたらこのラーメンは

 食べられなかったと思うと余計美味しい。

 食事後はゆっくりと1時間後に徳沢、明神に着けば5時過ぎには上高地に戻れる。

 バスの最終が確か5時半なので十分間に合う。(横尾分岐リミット12:30分にしたのは

 バスの最終に間に合うギリギリだった為)

 いつもなら此処から3時間(休憩しながら)歩くのが一番辛いが今日はそうでもない。

 すでに8時間以上歩いているが疲労は殆ど無い。リュックが肩に食い込んで少し痛いが

 それでも初日、2日目後半に較べれば楽だ。やはり昨日睡眠をしっかりとったのが正解。

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 バスターミナルに漸く到着。まだ5時前なので5時のバスに乗れる。

 今回の3日間は最終日が

 11時間半(コースタイム12時間40分)も歩いたのに一番楽で

 次が初日の槍ヶ岳、一番辛かったのが2日目の大天井ヒュッテから大天荘の

 ラスト1時間。急いで行こうとしたのがかえって最後力尽きる結果となったと思う。

 やはり、山登りはゆっくり休憩を取りながら景色を楽しみ歩く事が結果的には

 早く目的地に辿り着ける事を痛感!

 次は涸沢フェスティバルでまた来たいと思う。