大天荘2日目・・・

 大天荘に連泊の手続きをして、1日本を読んで過ごす事に。

  6時頃にはこの悪天候をついて、常念岳へ縦走する人が何人か出て行くのを

 窓越しに見送っていたが、風でよろよろしながら進む様を見ていると可哀想に思える。

  こんな天気に出かけても良くなる可能性が無いので次の山小屋まで行くのがやっと?

  (大天荘から常念小屋まで2時間半の工程なので無理していけない事も無いが

  明日晴れる保障は無く、常念岳から下ると一ノ沢に降りてもバスは無くタクシー

  で穂高駅まで行くしかないので、素泊まり連泊11000円の出費に加えて

  タクシー代5000円以上の出費はもうしたくないのでやはり明日は中房温泉へ

  戻ろうと思う)

 出発する人を見送っていると、中にはザックカバーを飛ばされている人も居る。

  強風でカバーが外れて風に煽られるよりもカバーしない方が良いような事を

  隣で見ていた人が言っていたが、中の荷物はずぶぬれになって使えなくなるので

  完全防水のスタッフバックで小分けしていないとこんな時は困るのを感じて

  次回にはスタッフバックを増やそうかと思う。


  午後になっても天気は一向に良くならない。風は昨夜よりも止んで来ているが

  雨は相変わらず豪雨の様になったり、小降りになったりの繰り返し。

 周りの景色も、雨と霧でまるで見えない。それでも午後になると燕山荘から

  登ってくる人が続々と到着。この悪天候をついて登ってくるのだ。

 ツアー客が多そう。団体で30人位も到着。北海道の遭難と違い全員が上下のレインスーツを

  着用しており、頭も庇を出して顔まで覆っているの完全装備なので問題無いと思われる。


  それにしても、北海道の遭難はウインドブレーカーしか持って居ない人が亡くなって

 レインスーツ(ゴアテックスの透湿、防水、防風)を着ていた人は助かったとの事故原因が

 次第に明らかになっているが、ガイドが3人も居て参加者の荷物のチェックもしないのは

 信じられない。主催者は参加案内に推奨する持ち物の案内はしているが、あくまでも参加者の

 責任で持参する為、持ち物チェックはしないとの見解をしている。ハイキングなら良いが

 悪天候やガスで道を見失ったりする事も有る登山で生死にかかわるレインスーツも持って来ないで

 参加させる事が信じられない。やはり、商売としてのツアーに参加するには、自己責任で

 自己防衛をするしか無いのかと考えてしまう。(自分はツアーに入るつもりもないので)


 午後から到着するツアー登山者や個人の登山者で談話室前は大混雑。談話室脇の入口のドアの

  ガラス窓が割れており、応急処置でボンドで貼って固定してあった。昨夜か今朝の強風で

  割れてしまった模様。また本館と新館の通路の窓の上の雨どいも強風で外れて落ちている。

  相当な風と雨で折れ曲がり落ちてしまったと思われる。やはり今回の暴風雨はこの時期としては

  異常に思える。梅雨明けして3日ぐらいは猛暑だったがその後梅雨が戻ってしまった。

  いや、それ以上(山口県での土石流なども梅雨明け後考えられない?)に思えてしまう。

 来る時の週間天気予報では週末3連休は晴れの予報だったのにあの予報は何だったのか?

  各地の事故が天気にからんで(北海道の遭難もある意味、天気が安定したら起きなかった?)
  
  いる事を思うと天気予報をもう少し正確に出して貰いたいと思うのは自分だけだろうか?


 団体が到着して談話室は座るところも無いので昼時は食堂で昨夜作ったおにぎりを食べる事に

  する。食堂で注文して食べている人が多いが、レトルトご飯から自分で作ったおにぎりは

  最高。梅とシーチキンの具も良かった。特にミニレトルトのシーチキンは缶詰と違い
 
  軽くて気軽に持って来られるので次回もこれを持参しようと思う。


 食後は本館のベッドでは暗くて本読めないが、談話室も食堂も一杯なので本を読める所を

  探していたら本館の2階に上がる階段脇に予備の布団が数十枚積んで有る所が有り、

  布団の脇にスペースが有るので其処に座って見ると直ぐ脇上に窓が有るので明るく

  本を読むのに最適!そこに陣取り午後からずっと本を読む。

 本(梓林太郎著、天竜川殺人事件)を持って来て正解。夕方までに既に読み終えてしまった。

  午後4時半に夕飯の準備をしようと談話室へ降りるがまだ満席でテレビを見ている人で
 
  スペースが無いので、5時まで待って『夕飯の準備が出来ました』の館内放送が有って

  降りてみると空いているので急いでストーブと鍋、カップと食材を持って降りる。

 今日の夕飯は昨夜食べなかったラーメンにレトルトご飯100gと焼き鳥の缶詰にする。

  なるべく重い物を先に食べて行こうと思い、アルファー米のリゾットは明日の朝以降に

  しようと思う。今回ラーメンには具としてメンマのレトルトと味噌汁の具(乾燥の若布や

  ネギ、お麩まで入った具沢山)に切餅まで入れてスタミナラーメンを作る。

  レトルトご飯を先に15分温め(10分温め5分蒸らしておいても十分)たお湯に

  ラーメン入れるのでお湯も600mlで沸かして(通常ラーメン1個作るのに450-500ml必要で

  レトルトご飯温めるのでお湯が減ってしまう為)ラーメンとご飯が出来たので

  その後、小さい鍋に焼き鳥の缶詰を開け温める。昨夜フィッシュハンバーグ炒める時に

  鍋焦がしていて焦げが付いていたが焼き鳥を温めるには十分。ちょっと焦げた醤油の香りが

  周りに充満して良い匂い。周りの人が見ていたが気分良く食事を始める。

 具沢山のラーメンも最高。ラーメンは3分で出来るが、餅は1分前に入れると丁度柔らかくなり

  味も抜群。レトルトメンマも残してもしょうが無いので1袋入れたのでたっぷりの量。

  満足の良く食事の後は、ラーメン作った鍋に水を300ml入れて沸かし、モンカフェ

  コーヒーを淹れる。チタンマグでレギュラーコーヒーを食後毎回飲むのが楽しみ。

 食後はベッドに戻り(食事終えて団体客が相撲のTVを見に押し寄せてきたので)MP3で

  音楽(毎回ZARDとELT)を聞いて過ごす。既に本は読み終えてしまっていた為だ。

 夜8時に消灯するが、下の談話室ではまだ音量一杯にテレビを見ている人が居る。

  自分の右隣の人もずっと下の談話室から上がってこない。9時近くなってもテレビの音が

  煩く眠れないでいたら、グループで来た中年男性が下に注意しに言って漸く静かになる。

 ただ、昼間体動かしていなかったのと、昼寝1時間位した為眠れない。

  昨夜は疲れていたので消灯後1時間位で直ぐにねてしまったが、今日は中々眠れず、

  11時ごろまで眠れずにいたが、何時の間にか寝てしまった。


 朝は2時頃からトイレに行く人の足音で目を覚まし、その後3時には既に出発準備で

  殆どの人が起きて荷物の整理をしている。自分は5時に朝食食べて出かけるつもりだったが

  煩くて寝ていられず、3時半に起きて外へ出てタバコを吸う。正面玄関の外にしか灰皿が無い

  為で外はやや風有るが今日は天気だ。星と月がはっきりと見えてまだ暗いが天気は良さそう。

  (山荘着いてからはずっとノーフフェイスのウインドブレークのフリースを着ていたが

   外の気温は10℃以下と思われるが寒くは無い。やはりフリースは夏でも必需だ。その他に

   ダウンジャケットも持って来ているがそれはいざと言う時の為)

  室内に戻り、少し早いが朝食の準備。まだ室内灯は点いていないが、ヘッドランプ点けて

   食事を作っている人が何人も居る。席が埋まらない内に急いで朝食を作る事にして

   2階に上がると丁度電気が点いた。

  朝食はフリーズドライの野菜リゾットとソーセージにする。鍋に水150mlとご飯と具を入れて

   掻き混ぜながら弱火1分で蓋して火を止め、その後4-5分蒸らして出来上がり。

   レトルトより手軽だ。出来上がってみるとリゾット=おじやなので柔らか気味だが

   結構美味しい。一昨日使ったレトルトシーチキンの具の残りを途中で入れたらさらに

   美味しくなった。リゾットは朝食に合っていると思う。今後の山行にも積極的に

   利用しようと思う。

  食後は、何時ものコーヒーを淹れて飲み、外は明るいので一眼レフカメラを持って

   写真を撮る事にする。昨日までは天気が悪く1枚も取っていない為。

  今日は快晴。まだ少し風は有るが台風一過と言った感じ。

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  日の出と雲海、槍ヶ岳を撮って部屋に戻り荷物の整理をする。回りは既に誰も居ない。

  まだ5時前ながら出発の準備をする。山荘ではずっと乾かしていたインナーを履き

  (折角持って行ったサロメチール塗るの忘れたが)、まだ少し湿っているレインスーツを

  終い、フリースを圧縮バック(ナムチェで買った特価品は重宝する)に入れて

  荷物の準備終了。朝はまだ肌寒いのでナイキのTシャツに長袖を着て更にパタゴニア

  チタンジャケットを着て(途中で着ても良いのでいつもリュックの下に括り付けている)

  乾燥室に干してあったザックカバーを収納してブーツとストック出して出発。

  出かける前に500mlのボトルに水とグリコCCDを入れ、1Lのポリカーボネットの

  水筒も満タンにして出発。